今回はマイルの価値についてお話しますね
皆さんは貯めたポイントってどう使っていますか?
「ポイ活」が注目されるようになり、ポイントの貯め方を伝授する方法がメディアでも紹介されるようになりましたが、そのポイントをどう使うかという事に関しては、意外とスポットライトが当たっていません。
「1P=1円」で現金と同じような価値を持つ
多くの方がそんな認識なのでしょう。従ってポイントで好きなものを買うという、主にショッピングで消費されているケースが多いと思います。
しかし、1ポイントが実は1円以上になる場合がある事をご存知でしょうか。
今回はこの錬金術についてご紹介していきますね。
1マイルの価値を換算してみましょう
私はいわゆる「飛行機に乗らないでマイルを貯め、特典航空券で無料で旅行を楽しむ」という陸マイラーです。
我々陸マイラーは、ポイントをマイルに交換してせっせとマイルを貯めています。
もちろん「旅行が大好き」というのが根底にあるのですが、マイルにはそれ以外にも魅力があります。
それは1マイルには1円以上の価値があるからなのです。
なぜそう言えるのでしょうか?
その答えは各航空会社の「マイレージプログラム」にあります。
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マイルの価値を上げる特典航空券という錬金術
「マイルを貯める」とは正しくは各航空会社のマイレージプログラムに参加して、マイルを積算していくことです。
一定数のマイルが貯まれば、特典航空券という商品と交換できて、無料で飛行機に乗れるというわけです。特典航空券は通常販売している航空券に比べ、座席数など一部制約を受けるものの、基本全く同じです。
であれば、通常販売されるチケットの値段を、特典航空券に必要なマイル数で割れば、およその1マイルあたりの価値が算出できます。
以下、簡単に計算してみました。(すべて東京発に揃えました)
区間 | 往復運賃A | 必要マイル数B | 1マイルの価値(A÷B) |
---|---|---|---|
東京⇔北海道 | 27,720円 | 18,000マイル | 1.54円 |
東京⇔沖縄 | 38,820円 | 21,000マイル | 1.84円 |
東京⇔グアム | 89,560円 | 20,000マイル | 4.48円 |
東京⇔ハワイ | 115,230円 | 40,000マイル | 2.88円 |
東京⇔ニューヨーク | 208,820円 | 50,000マイル | 4.18円 |
東京⇔パリ | 149,340円 | 55,000マイル | 2.72円 |
※シーズンにより往復運賃は変動しますが、特典航空券と同シーズンで揃えました
※ANA便で比較しております
※ANA便で比較しております
どの行先でも軒並み1円以上の価値はある事が分かると思います。中には4円以上の価値もあります。シーズンによって大きく変動する行先もありますので、感覚的には1.5円から5円くらいの価値があると思います。
海外旅行は高いから、一生に一度の新婚旅行で行ったきりという方、結構多いのではないでしょうか。数十万というお金は出せない金額ではないものの、お金の使い道としては優先度は低いですよね。(そんなお金あったら他の事に使うでしょうね)
でもクレジットカードのポイントや、ポイントサイトで集めたマイルは、元はほぼ無料で貰ったようなものです。時間さえかければ誰でも海外旅行に行けるのです。
仮にクレジットカードで生活費等で200万円決済したとしましょう。カードの還元率が1%なら、2万円相当のポイントですね。2万円あればちょっとした贅沢ができますし、それはそれで幸せです。(ポイ活すらしていない人はかなり損している事が分かりますよね)
しかし航空会社系のクレジットカードで還元率が同じく1%なら、2万マイルが貯まります。2万マイルは89,560円のグアム行航空券に交換が出来るのです。
飛行機に乗って行く旅行はお金がかかるというのが常識でした。しかしこの錬金術が世に広まる事で陸マイラーが次々と誕生しています。
ビジネスクラスではさらに価値が向上します
上記の例はすべてエコノミークラスでの比較でした。これがビジネスクラスになるともっとすごい事が起きます。
区間 | 往復運賃A | 必要マイル数B | 1マイルの価値(A÷B) |
---|---|---|---|
東京⇔グアム | 123,560円 | 40,000マイル | 3.09円 |
東京⇔ハワイ | 517,730円 | 65,000マイル | 7.97円 |
東京⇔ニューヨーク | 719,680円 | 85,000マイル | 8.47円 |
東京⇔パリ | 647,630円 | 90,000マイル | 7.20円 |
1マイルの価値がビジネスクラスでは何倍にもなりました。こちらもシーズンによって値段は変動しますが、高い航空券ほど、1マイルの価値は上がっていきます。
これはファーストクラスにも当てはまります。特典航空券でファーストクラスと交換するのは、枠の関係で事実上はとても難しいのですが、理論上は可能です。その場合1マイルが15円以上になる場合があります。
これは航空券の値段の上がり幅より、必要マイルの数の上がり幅の方が小さいためです。

ビジネスクラスは旅行の楽しさが爆発的上がります。
エコノミーしか乗った事のなかった私は最初ビジネスに乗った時の衝撃が忘れられません。
専用ラウンジで生ビールを飲んで出発前からテンションMAX、機内の美味しい食事(エコノミーとの差に驚きました)、ワインとおつまみで映画を楽しみながら、フルフラットの座席で寝たらもう到着でした(笑)

エコノミーでの長時間フライトでは、睡眠不足と狭い座席での体の痛さに耐えながら、ただひたすら「早く着いてくれ~」と願ってたのに、ビジネスでは「もう着いちゃったよ~まだ乗っていたいのになあ」となりました。
また海外旅行では、肉体的にも精神的にも一番つらいはずの帰りの飛行機さえも楽しくなります。
そんなわけで出来る事なら海外へは、全てビジネスクラスで行きたいものですが、東京⇔ニューヨーク行き70万円超なんて、庶民には無理です。いえ、ちょっとリッチな方でも難しいでしょう。
それくらいビジネスクラスは敷居が高い存在で、多くの人は生涯縁のない世界かもしれません。
しかし、ポイ活のやり方さえ覚えれば、時間をかければ85,000マイルなんて誰でも貯められます。
私は現に今まで42万マイル貯めてきました。
ポイ活のコツを覚えたり、申込手続きなどの事務手続きで手間は多少かかるのですが、ほぼ無料でできますので、経済的負担はほとんどありません。最低限の努力は必要ですが、ポイ活でマイルを貯めて、旅行を楽しむ陸マイラー生活はノーリスクでハイリターンな投資だと思っています。
マイルの価値をクレジットカードの還元率で考える
話を再度「1マイルの価値換算」に戻しましょう。
クレジットカードは利用金額に応じてポイントが還元されますね。大人気の楽天カードの場合、SPU(スーパーポイントプログラム)を活用すれば驚異的な還元率になりますが、基本は還元率1%です。
私がおすすめする「ANAワイドゴールドカード」の還元率は1.3%、「SPGアメックスカード」の還元率は1.25%です。通常1%からするとかなりの高還元率です。
これを先ほどの1マイルの価値換算と合わせてみましょう。
還元率が1.3%の場合、100円で1.3円相当分のマイルが貯まるわけですが、東京⇔ニューヨークのビジネスクラスなら、1マイルの価値は8.47円だったので、還元率は11%(8.47×1.3≒11)にもなります。
1%のカード11倍の還元率です。
これ仮に利回りと考えたらすごくないですか?しかも元はクレジットカードで使ったお金ですから。
現金で払ったらゼロです。無から高付加価値のものを生み出せるのというのが、ポイ活及び陸マイラーの魅力ですね。
まとめ
私もかつて「ポイ活=お小遣い」「1P=1円」だと思っていたので、陸マイラーという存在を知った時は本当に衝撃でした。同時にマイルの本当の価値に気付きました。
私は数あるポイントの中でも、マイル一番お得だと思っています。(もし旅行に全く興味ないなら楽天ポイントが一番かな)
少しでも興味があるなら、今からでも遅くはありませんので行動される事をおすすめします。事実、私は陸マイラーとしては完全後発組で、諸先輩たちの実績には遠く及びませんが、しかしそれでも1人ならほぼ世界中どこでも行けるほどのマイルを貯めています。
始める事に遅すぎる事はありません。
それにマイルを貯める主であるポイントサイトの報酬は、同じ広告は2度は使えないため(ほとんどの広告案件は初回のみという制約があります)、ポイントというパイの奪い合いは今のところ発生しておらず、やればやっただけ、誰でも手にする事が出来ます。
私自身の当面の目標としては、家族4人でビジネスクラスで旅行すること。それにはまだマイルが必要ですので、これからもポイ活を続けていきます。
本ブログではこれからも良い情報があれば、どんどん発信していきますね。
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